ミニチュアフード作りの参考になる江戸時代のレシピ「万宝料理秘密箱」

面白いサイトを見かけたので情報共有を…。きっかけは別サイトのリニューアルを考えていまして、記事の見直しと整理を行っています。そのリニューアルを検討中のサイトで、最初に投稿したミニチュアフード記事がミニチュアの「目玉焼き」でした。2011年の7月の投稿記事なので、12年も前の記事になります。

新規で目玉焼きのカテゴリーを考えたときに、ふと「目玉焼きって和食なのか?洋食なのか?」と疑問に。そこでネット検索してみると、以下のサイトがヒットしました。

目玉焼きについて質問します。
目玉焼きとは洋食?和食?

https://okwave.jp/qa/q1721150.html

…という質問のベストアンサーが以下に。

洋食です。英米系の代表的な卵料理のひとつで、明治以降に流行したものです。江戸時代の卵の一般的な食べかたは生のほかに、ゆで卵、半熟卵、卵とじ、茶碗蒸し、ふわふわ卵(だしを入れて厚焼きにしたものらしいが詳細不明)などがありますが、これを見てもわかるように、溶いてしまうか、そのまま火を通すかが一般的で、フライパンのない時代のことですから目玉焼きそのものをつくることがむずかしかったようです。江戸中期の『万宝料理秘密箱』という本には百数種類の卵料理が載っていますが、目玉焼きに類する調理法はありません。

とても説得力がありますね。とくに興味をひいたのは『万宝料理秘密箱 (まんぼうりょうりひみつばこ)』という書籍の存在です。この書籍、現代語訳などはAmazonなどでも販売されているようですが、人文学オープンデータ共同利用センターにも掲載されていました。

「卵百珍」という副題も付いていて、卵料理レシピ大全のような感じでしょうか。江戸時代のベストセラー本でもあったようです。以下にレシピ一覧があります。

『万宝料理秘密箱 卵百珍』レシピ一覧

料理名をクリックすると個別ページに飛びます。これがですね、とても内容が充実していて非常に面白いです。当時の流行などもわかって勉強にもなります。いくつか料理を紹介します。

他にも紹介したい卵料理は多いのですが、詳細は上記のサイトにて確認ください。料理名の背景色が赤になっているリストがレシピ付きです。

料理写真も大きくて、ミニチュアフード製作の資料としても重宝するでしょう。…そればかりか、レシピサイトとしても非常に秀逸なので、献立に悩んだら参考にしたいとも思います。

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